私は、2018年8月17~18日にドイツ、フランクフルトで開催された10th Conference of the German-Japanese Society of Vascular Surgeryで、当院における上行弓部大動脈置換術での成績を報告させていただきました。本学会は、毎年日本とドイツの心臓血管外科における意見交換を目的に開催しており、開催地は日本、ドイツの1年毎交互に行っております。
会場はフランクフルトの中心街から車で約1時間ほど離れた、かつては古城であった建物をホテルにした場所であり、非常にのどかでいかにもヨーロッパの風情を感じることのできる素晴らしい会場でした。
学会としてそれほど人数は多くなく、一つの会場で2日間、合わせて40演題ほど発表されておりました。分野は大動脈から末梢血管まで幅広く発表されておりました。会場は比較的小さいのもあり、アットホームな学会である一方、距離が近いため非常に活発な質疑応答がなされました。
私自身は、国際学会の発表はこれまで経験がなく、英語でのプレゼンテーションは初めての経験でした。しかし、日本と同様にドイツも英語は第二言語であるため、私自身でも比較的聞き取りやすい英語で話していただいたこともあり発表、質疑応答に関しても議論することができました。また、本学会は、私と同様に日本、ドイツともに若手ドクターの方々も多数発表しており、これから国際学会での発表を目指すものとして非常に刺激になりました。しかし、私自身の英語力、ならびに情報を印象的にわかりやすく伝えるプレゼンやスライド構成などまだまだ至らぬ点も多数浮き彫りになり、今後の国際学会発表ではこの経験を生かしてよりよいものにしたいと思える学会でした。