AHA Scientific Sessions 2018に参加して|坂爪 公


2018年11月9日から11月12日までアメリカ・シカゴで開催されたAHA Scientific Sessions 2018に参加させて頂きました。成田から12時間かけて到着、一緒に参加した長沼先生と道中一緒でありました。11月のシカゴは大変寒く、薄手のコートでは寒さをしのぐ事は出来ず、ダウンを着てくるべきであったと後悔するほどでありました。

AHAはさすがに大きな学会で、学会場は非常に巨大であったのですが、外科のSessionは比較的小さな会場一つで淡々と進行していくスタイルであり、発表者、聴衆の距離は近く非常に聴きやすかったです。しかし、巨大な学会のせいか問題も多々あり、Registrationするためだけに長蛇の列ができており、なんとRegistrationを終えるまで、なんと2時間半も要しました。

今回自身は、AATSに引き続いて大学院時代の研究テーマであるVAD患者における後天性von Willebrand症候群に関する「Significant Individual Variability in von Willbrand Factor Fragility in Response to Shear Stress-a Possible Clue to Predict Bleeding Risk after Left Ventricular Assist Device Implantation」という演題で、ポスター発表を行って参りました。内容としては、LVAD装着後の後天性von Willebrand症候群の重症度はshear stressに対するvon Willebrand factorの脆弱性によるという仮説を実証すべく行った実験についてのものでありました。同様の発表は何度か行っていたものの、相変わらずのたどたどしい英語でした。無事終えたものの、引き続き次回への課題です。今回は、細山先生や長沼先生の発表もあり、非常に刺激を受けると共に、また頑張ろうと気持ちを新たにした次第です。

最後になりましたが、大変充実した経験をさせて頂き、齋木先生をはじめとする医局の先生方には感謝申し上げます。また臨時手術も多くなって来た11月に5月に引き続き海外出張に送り出して頂きました、永谷部長をはじめ青森県立中央病院の先生方へも大変感謝しております。ありがとうございました。