Charing Cross Symposium参加・発表を経験して|鈴木 佑輔

昨年に続きCharing Cross Symposiumに参加しましたので、御報告いたします。
学会は2017年4月26日~29日の開催でした。今回は「Long term outcome of aortic arch aneurysm repair using Najuta custom-made fenestrated endovascular graft: a report of single center experience」という演題での口演の機会をいただきました。発表はとても緊張しましたが、事前に齋木教授にスライドチェックと英語の発音を御教授いただきまして、落ち着いて発表できました。質疑応答以降はあまり記憶がないのですが、あっという間でした。

驚いたのは翌日学会場で配布されていましたニュースペーパーに私の記事が取り上げられていたことです。おそらく日本製のステントグラフトがヨーロッパで初めて紹介されたため、注目されたからではないかと思います。この日の川澄化学工業さんのブースはたくさんの外国人先生方がいらしたそうです。現在ヨーロッパでは分枝型ステントグラフトが多数使用されていますが、日本にはまだ導入されていません。日本ではNajutaの開発が行われ、使用されています。今後この日本製ステントグラフトがヨーロッパで使用される日も近いと思います。そのような大事業に少しでも貢献できましたことは大変嬉しく思います。

今年も大変充実した経験をさせていただきまして、齋木教授はじめ医局の先生方には御迷惑をおかけしましたがこの場を借りまして感謝いたします。
ロンドン市内観光もしたかったのですが、ちょうど1週間前に英国国会議事堂周辺でテロ事件があったこともあり、ほとんど出歩きませんでした。それがとても残念です。

また機会がありましたら、参加したいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。