私は、2016年5月3日から5月6日に、イタリア、ジェノアで開催された“Jean Natali e Edouard Kieffer: la scuola di Chirurgia Vascolare della Salpetriere e l’Italia”に参加するという貴重な経験をすることができました。イタリア滞在日数2日間というなかなかの強行日程でしたが、楽しく参加することができました。
羽田からエールフランスでの快適な空の旅となりました。途中パリのシャルル・ド・ゴール空港でtransitとなりましたが、なんとパリにAM 4時30分に到着する便であったため、乗り継ぎ便までの間、約6時間あまりを空港で過ごしました。あまりにも早い時間のためコーヒーショップもオープンしていませんでした。そのためシャルル・ド・ゴール空港を隅から隅まで歩く事ができ、空港内部に精通する事ができ、齋木教授と二人で薄暗いパリの空港で時間を共にするという貴重な経験をする事ができました。
パリからイタリア、ジェノアまでは1時間30分程度のフライトで到着します。ジェノアはイタリア有数の港湾都市で、人口も6番目という比較的大きな街です。雲ひとつない晴天で空気は乾燥しており、いかにも地中海性気候というような気候でした。街並みも流石イタリア、石畳の道路や古い教会などお洒落で綺麗なものが沢山あり、この景色を見ただけで来てよかったと思いました。
さて、今回参加した学会は、ヨーロッパ血管外科の重鎮、ジェノア大学のPalombo先生が主催されたヨーロッパの最新の血管外科治療に関する学会です。イタリアのみならず様々な国の心臓血管外科医が互いに、遠慮なく意見を交換し、活発な討論がなされておりました。海外の学会に参加して思う事は、プレゼンテーションの重要さです。自分の主張したい内容を強く、はっきりとプレゼンしており素晴らしいと思いました。イタリア語での発表もありましたが、英語の同時通訳が準備されていたため、何とか内容を理解する事ができました。そして、齋木教授がMFMの使用経験について New horizon for treatment of TAAA in Japanという演題で発表されました。TAAAに対するMFMの使用は注目度が高く、質疑応答も大変盛り上がっていました。MFMの開発を行っているCardiatis社の方とお話する機会もあり、時間が限られていましたが、貴重な経験を積む事ができました。
学会終了後は齋木教授と共にジェノア水族館を観光しました。ヨーロッパ有数の非常に大きな施設であり、魚の見せ方、また実際に魚に触れるゾーンやイルカショーなど様々な工夫がなされておりヨーロッパ全土より観光客が集まる施設でした。私は以前、サンディエゴで齋木教授と動物園に行った事があったため、陸も海も制したなと密かに思いました。
最後ですが、このような貴重な経験を積む機会を与えていただきました、齋木教授のご厚意に深く感謝を申し上げます。