二〇一五年十一月七日から十日までアメリカフロリダ州オーランドで開催されたAmerican Heart Association’s Science Session 2015に参加させて頂きました。ヒューストン経由で成田から約十五時間という長旅でした。現地は北緯28度いうこともあり、非常に温暖な気候であり、十一月にも関わらず、半袖でもいいほどでした。また、Hilton Orlandoホテルに宿泊しましたが、屋外にあるプールでは昼夜問わず宿泊者が泳いでいるような状態でした。
オーランドはディズニーリゾート、ユニバーサルスタジオ、ケネディ宇宙センターなどアミューズメントパーク、テーマパークが数多くある都市で、ダウンタウンはそれほど栄えていない少し特徴的な都市でした。学会会場はホテルから歩いて十五分程度のところにありました。自身は経験したことのない非常に大きなコンベンションセンターであり、会場内を端から端まで歩くのにも大分時間がかかるほどでした。AHAは内科領域がテーマのセッションが中心ですが、外科系のセッションもいくつか含まれており、それらを中心に聞いて回りました。また、特別講演として、Alain Carpentier先生がラスカー賞を受賞されたTAH: Total Artificial Heartについて講演されていたことが非常に印象深く残りました。
自身の発表としては、肺動脈絞扼術前後での肺血管の組織学的な変化についてまとめたものをポスターセッションにて発表させて頂きました。このテーマは、八巻重雄先生がやられていた肺生検のデータを引き継ぎまとめたものですが、やはり世界的にもそれほど報告がなく、今回の学会においても肺高血圧の発表は多数ありましたが、それを肺血管の病理から検討するという報告はほとんどありませんでした。海外学会での発表は初めてであり、緊張、不安が多くありましたが、何とか無事発表を終えることができました。英語でのプレゼンテーションだけでなく、さまざまな国、分野の先生方と話しをすることで自身の世界が広がり、非常に有意義な時間を過ごすことができました。
最後になりましたが、このような海外発表の機会を与えて下さり、齋木先生はじめ、医局の先生方にこの場を借りて感謝・御礼申し上げます。また、渡航の準備を含め様々な調整をしてくださった秘書の高階さんに深く感謝申し上げます。今後も世界にいろいろと発信していけるよう日々研鑽を積んで行こうと思います。有難うございました。